天女‡美人?!
近所の小学校で、読み聞かせのボランティア活動をしています。
いわゆる、教科書にも採用されているような「良い本」だけだと、子どもたちもつまらないと思うので、くすっと笑えるようなエンタメ系の物を新聞の書評欄や図書館・書店で暇があればチェックしています。
先日、とある書店に立ち寄り、目に留まったのがこちら。
「天女かあさん」
ブロンズ新社 刊
1400円+税
これは、既出の「天女銭湯」のスピンオフというのか、シリーズというのか、まぁ、とにかく「天女様」が出てくるお話です。
内容をサラッとご紹介。
韓国でもフルタイムで働くお母さんがいるようで、ここでも日本と同じように「発熱したら問答無用でお迎え要請」案件が発生します。
さて、困った、頼れるのはジイジ・バァバしかいない。お母さんは仕方なく、おばあちゃんにお迎えをお願いする電話をしますが…。
お話はお母さんが掛けた一本の間違い電話から始まります。
作者のペク・ヒナさんは、絵ではなく、自分が創作した人形を使って写真を撮り、絵本に仕上げています。
またこの人形が色んな意味で「クセがすごい。」インパクト大の人形です。
ユキノジがペク・ヒナさんを知ったのは、近所の書店に置いてあった、「天女銭湯」がきっかけでした。
この絵本は、平置きじゃなくて、本棚に陳列されていたので、背表紙しか見えなかったんですね。

天女銭湯だってぇ?むふふ?
と、好奇心から本を引き出して表紙を見た時のインパクトといったら。
「天女銭湯」
ブロンズ新社 刊
¥1,400+税
「なんじゃあ、こりゃあ!?」 ←松田優作ネタが多発しててスミマセン。
静かな書店で思わず叫びそうになりました。(ちょっと大げさか)
「天女銭湯」は、とある銭湯に居ついて?いる、(年季の入った)天女のお話です。主人公の女の子に、お風呂遊びの極意を教え込む所からお話が始まります。
韓国にもヤクルトがあることに驚きましたが。
さて、このペク・ヒナさんの絵本は、「いいから いいから」や、「だじゃれ日本一周」などの著作で知られる、長谷川義史さんが訳をされています。 本文はなぜか「関西弁」で翻訳されています。
これが、クセは強いけど、何かのんびりとした、ペク・ヒナさんの作風に見事にマッチしているんですね。
感じとしては、甘辛い味付けのかぼちゃの煮物といった風情です。(良く分からない表現…。)
このシリーズを読み聞かせするときは、必ず事前に「吉本新喜劇」を見てから挑むようにしてます。 ←私だけか。
あんまり気合を入れ過ぎて読むと、テレビドラマの「後妻業」ぽくなるので注意です。(笑)