プールにもフタをするんです。 | コネタノート

元スイミング・スクールコーチの独り言 5本目

コーチの独り言アイキャッチブログ

コーチのお仕事

スイミングのコーチの仕事には、子どもや大人に指導する以外にも色々とあります。

私が勤務していた「スイミングスクール併設」のところでは、スクール運営に関わる業務の他に、水温・気温の測定、プールの塩素濃度の管理、プール監視、プール施設内の清掃などをスイミングスタッフが行っていました。(もちろん技術向上のための研修などもあります。)

屋外のプールだと、自然任せのため、水温が適正温度まで上がらないから泳げない…という事が多々ありますが、屋内プール(ボイラー設備あり)では、年中泳ぐことができます。

屋内の温水プールだから、温度管理はそんなに難しくないんじゃないの?と思うかもですが、冬場に関してはこれがあまり通用しません。

真冬ともなると、朝イチの水温が20℃以下なんてことは結構ありました。サウナの後の水風呂を想像していただくとよろしいかと思います。(うちの設備がちょっと古かったせいもあったのかもですが)

プールにもフタをします。

そこで、冬場はちょっとでも水温低下を防ごうと、業務終了後、プールにフタをしていました。

「えっ、フタって…?」

フタと言っても、板状のものではなく、超巨大なブルーシートです。25mのプールの水面がすっぽり覆える大きさです。私が勤めていた所は7コースくらいあったと思うので、30m×12m位かと思われます。

それを2人がかりでかぶせるんですけども、かぶせるのはまだいいんですが、取り除いて用具置き場にしまうのが結構重労働でして。

乾いているシートは、それほどでもないんですけども、水に濡れたものはまぁ、想像を絶する重さになります。
たたみ方がテキトーだと、用具置き場の中で形態変化している事があるので、要注意です。

特に嫌だったのが、結露が天窓から落ちてきてシートの上に水たまりを作っている時でしたね…。(T_T)
もう、重たいのなんのって。握力が付いた気がします…。

色んな方がいます。

その他の仕事として、プールを初めて利用される大人の方には、「オリエンテーション」と言って、プールとその周辺設備の使いかたを説明するというのがあります。

女性のご利用者の中には、プールに入ってくる際にTシャツを水着の上に着ている方がいます。たまにそれを脱がないでそのままプールに入ろうとする方がいるんですよ。(レジャープールならOKかもですが…。)

ほとんどが「水着が恥ずかしいから着ている」とおっしゃるんですが、いやそれは何か違うような…。

「あの、お客様、Tシャツを着用されてのご利用は水質管理上ご遠慮いただいているのですが…」と丁重に脱いでいただくようにお願いします。

これが不思議なことに、そういった「恥ずかしい」とおっしゃっていた会員さんも、何回かプールを利用するうちに、堂々とプールに入ってくるようになります。(ホントです。)要は慣れなんでしょうかね…。

Tシャツ着用の方は割と遭遇する確率が高かかったのでそんなにびっくりもしませんでしたが、それ以上にびっくりしたのが、「スイムキャップの代わりに、シャワーキャップをかぶっていた」会員さんがいたことですね~。(@_@)
年配の女性会員の方だったんですが…。

「あの、お客様、水泳用の帽子はどうされましたか…?」
「ああ、頭が濡れるのが嫌だからかぶってるの。私、泳がないからいいでしょ?」

濡れるのが嫌なら、何でプールに入るのー!! ( ̄∇ ̄;)

心の中で盛大にツッコミを入れた瞬間でした…。
一応、次回プールに入られる時はスイミング用のスイムキャップを着用していただくことと、シャワーキャップでは泳がないことをお願いして収めました。

その「シャワーキャップの方」は、次に見かけたときは、「泳がない方向け」のゆったりしたデザインのキャップをお召しでした。


さて、「濡れるのが嫌」というのにプールに入っている会員さんがいるというのにびっくりした所で、セレブの女性がプールで優雅に泳いでいる画が浮かんできました。

セレブ泳ぎ(仮称)のイメージ
デッサン力の無さはいつもの通り。

そういうのは大抵、顔を上げたまま、「平泳ぎっぽい」泳ぎだったりしませんか?

平泳ぎっぽい」というのには訳があります。あれは本当は「平泳ぎ」ではないからです。

来週は、「平泳ぎの勘違い」についてお話したいと思います。