知的・発達障害に関する投稿です。日々、こういった特性を持つ息子との関りから感じたことなどをメメントしています。
障害者の余暇活動
2018/4/17のノートから
2月の寒さが嘘のように、ここ最近暖かい(暑い?)日が続いています。
テレビ・ラジオでは、「お花見」というキーワードが溢れています。
今は学校も春休みで、近所の公園からは子供たちの声が聞こえてきます。
健常の子供であれば、近くに住んでいる同級生や知り合い同士で遊んだりして、余暇を過ごせますが、うちの息子のような、知的障害・発達障害を抱えた子供はどうしても引きこもりがちです。
なぜかというと、いわゆる「コミュ障」であるため、他人とのやり取りや、遊びのルールの理解が苦手だから。
また、安全面からも一人で遊ばせるのは難しいので(多動傾向があり急に飛び出したりする)、必ず見守りが必要となります。
デイサービス・学校に行っている間は、ちゃんと先生やスタッフさんが見守ってくれるから良いのですが、利用が無い日は、親に余裕があればみていてやれるのですが、中々そうもいかず。
障害者・児がいるご家庭では、余暇活動はどうしているんだろうかと思います。
どうしてもインドア中心
今のところ、息子が好きな工作(チラシを切り抜いたり、厚紙を切り貼りして何かを作る)で過ごしていますが、バリエーションが少ないのが悩みです。
いわゆる「才能の温泉掘り」みたいなことは目指してないんですが、現在他の良さげな物として、ジグソーパズルとか、楽器(ヘッドホンが繋げる電子楽器でエアプレイヤー)をさせています。
できれば体を動かすことをさせたいのですが、安全面が気になり、二の足を踏みます。
外遊びしたくても
息子が幼い頃は、なるべくマイナーな公園や、あまり利用者が居ない時間帯とかを選んで遊びに行っていました。後はただひたすらドライブとか。
なぜかって?
(今でもそうですけど)やっぱり、周囲の息子を見る目が気になっていたというのがあります。
見た目と行動が一致しないので、「何、あの子」と言われる事が多く、その度に「すみません」ていうのが嫌でそういう人気のない場所で息子を遊ばせていた記憶があります。
これって多分、障害児をもつ親あるあるな気がします。
こだわりとワーキングメモリー
2018/4/17のノートから
息子は、ややこだわりが強く、ある特定の物(シール・ストロー・車のチラシなど)に興味を示します。それらを毎回同じやり方で工作の材料にした後は、ぐちゃぐちゃにして放置…というのがいつものパターンです。
そのため、うちは何かしら紙屑やセロテープのカスが散らかっている状態です。
浅めのトレイを用意して、「この中にはさみで切ったものや、テープで貼るのを失敗したものは入れて、後でまとめてごみ箱に捨てるように」とは言い聞かせていますが、まぁ、ADHD(注意欠陥・多動)があるので、ごみ箱のまわりはこぼし放題です。あんまり意味ないかも。(笑)
あと、なぜかは分かりませんが、車のサイドミラーとサンバイザー、ワイパー、スニーカーの紐にもこだわりがあって、特に車のサイドミラーは駐車時に必ず折り曲げないと不機嫌になります。
サンバイザーやワイパーなどは、私の「この位の雨(or眩しさ)なら平気」なレベルと息子のそれが違うようで、普通は「はいはい」とスルーはしていますが、やはり私の虫の居所や体調が悪かったりすると、「運転しとるのは母さんだから!!ちょっと黙ってて!!」頭ごなしに怒ったりもしますね、良くないです。
スニーカーの紐も、自分でやるとぎゅうぎゅうに締め付けて、挙句縦結びにしてしまって、それが気に入らないものだから、ずっと玄関先で結びなおしていたり、他人の紐がちゃんと結べているかチェックしに行ったり。結構うんざりします。マイブームと言ってしまえば良いんですけど、程度問題ですよね。
うんざりすることを減らしたい
うんざり、と言えば、息子はワーキングメモリー(作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力)が低く、同じことを何度も聞いてきます。
これも、自分が忙しい時とか他に何かしていたりする時にやられるとかなりイライラします。
だから、絵カードとか、色々やってた事もありますが、途中で飽きるんでしょうか、そういうのをやっても結局やめてしまいます。ご褒美シールとか、付箋スケジュールだとか。いわゆる視覚支援的なツールです。
悪知恵は働くらしい
そういう補助的なツールを与えても、中途半端に理解力があるから、だんだんと「手抜き」をすることを考えてくるんですよ。済んだタスクのマグネットを取らないとか、はなからタスクをしないとか。明らかにダメな場合は「シールあげない」になるわけですが、今度はそれが気に入らなくてかんしゃくを起こして物に当たる…の無限ループになってしまうので、最近ではデイサービスの利用日をカレンダーに記入する位になってしまいました。
ペアレントトレーニングの本とか、息子が幼稚園くらいの頃は良く読んで実践していたんですけど、思ったような成果が出なくて現在に至っています。
で、結局小言は減らずじまいで神経は減っていく…な日々なんですけどね。