本のレビュー | コネタノート

この本がよい! 2018年

「日本文学全集 03」

2018/4/12 初出

日本の古典を教科書以外で読んでいないなぁということで、図書館で借りてきたのがコチラ。

「日本文学全集 03」
河出書房新社 刊 2,800円(+税)

【収録されている物語】

  • 竹取物語 森見登美子 訳
  • 伊勢物語 川上弘美 訳
  • 堤中納言物語 中島京子 訳
  • 土左日記 堀江敏幸 訳(土佐の“佐”は、古写本では“左”となっている)
  • 更級日記 江國香織 訳

一粒で二度おいしい…ではありませんが、1冊に5作品が収録されているところが借りようと思ったキッカケです。

この原典のラインナップを見て、最初に出てくる感想は、

ユキノジ
ユキノジ

あ~…古典の授業で冒頭や有名な和歌は習ったけど、詳しくは知らなーい。

…ではないかと思います。
「竹取物語」と「土佐日記」は、冒頭部分、「伊勢物語」、「堤中納言物語」、「更級日記」は、作品中に出てくる和歌がテストや入試問題の素材として一般的ですね。

他に関連情報として「昔話のかぐや姫」、今で言う「ネカマ」、「源氏物語好きすぎる女子」くらいでしょうか。

これまでにも古典の訳本はいくつか読みましたが、何だか分かったような分からないような訳文で、なかなか「味わう」までは行かなかったのですが、この訳本はちょっと違いました。

特に「伊勢物語/川上弘美 訳」は、今で言うところの「ケータイ小説」のような趣きで、とても分かりやすかったです。和歌のやり取りの場面は、LINEのトーク画面を見ているようでした。

「日本文学全集」とあるので、シリーズで既に何冊か出ているようです。
他のも探して借りてみようと思います。


科学について知っておくべき100のこと

2018/4/22初出

今日はこちらの本をご紹介します。

「科学について知っておくべき100のこと」
竹内 薫 訳・監修

小学館 刊 1,500円(+税)

図書館の子どもコーナーに置いてありましたが、大人でも十分楽しめる内容です。
理科や化学、物理、生物の授業で一度は習った(聞いた)事がある内容を、イラスト(インフォグラフィックス)で分かりやすく説明しています。

一番びっくりした情報が、

  • 重症患者を手術する際、血液を冷たい食塩水に入れ替える
  • 光が物を動かすことができる

というものでした。

物理や化学が苦手だった私にとっては、理解の範囲を超えているので、ただただ「へぇ~…。」としか言えないのですが、世の中にはこういう事を考えて研究・実験・実践をしている人がいるんだなぁ、と思いました。すごく凡庸な感想で申し訳ないのですが。(;^_^A汗

この他にもシリーズで、

宇宙について知っておくべき100のこと
人体について知っておくべき100のこと
があるそうです。
また、探して読んでみたいと思います。


鬼学 Oni-ology 

2018/5/16 初出

今日は、絵本を紹介したいと思います。

「鬼学 Oni-ology」
今岡義和 著

今人舎 刊 1900円(+税)

「えっ、これが絵本?」というような表紙ですが、一応、図書館の児童書コーナーに置いてありました。

鬼に関する民話が書いてあるのかと思いきや、民話以外にも鬼の祭りや起源、暮らしぶりなど、鬼に関するあらゆる考察が豊富な絵と仕掛けとともに述べられていました。

民俗学の論文を子供向けにしたような感じです。

絵本には、ふせんのような所をめくると、違う絵が現れる「めくり」というおなじみの仕掛けの他に、本文中の金棒アイコンを専用の「音筆」という音声再生ペンで触ると、筆者の肉声がきこえるというハイテクな仕掛けが施されています。

見出しの横や、段落の頭についています。

ただ、その「音筆」は絵本に付属しておらず、また、どこで購入できるものなのかの記載もなく、それがちょっと残念でした。

最後にこの本には著者からの「謎」が記されています。

鬼文字手紙
著者からの手紙(部分)

それは著者からの手紙で、その中に象形文字のような不思議な文字が列記されています。

これは「鬼文字」というものらしく、裏表紙に鬼文字の読み方なる表があります。

鬼文字の読み方表(部分)
形が似すぎて区別がつかない…。

著者曰く、「この鬼文字で記されている事が、鬼学の結論」だそうです。
…解読してみました。ここからはネタバレになるので、興味のある方はぜひ図書館で。


字が汚い!

2018/5/5 初出

今日紹介するのはこちらの本です。

「字が汚い!」
新保信長 著

文藝春秋社 刊 1,300円(+税)

最初に目に留まったのが、背表紙にあった西原理恵子さんのイラスト。

「何の本だろう?」と手に取って目次を見ると、私が尊敬する、日本画家の山口晃さんの名前があり、「よく分からんけど、面白そう」と、借りてきました。

この本の内容は、著者が自分の字の汚さに辟易して、何とか自筆の文字をきれいにする方法を模索する…というもの。

各章の扉に、著者の練習の成果?が掲げてあります。「美文字」とはいかないまでも、それなりに「読みやすい字」になってきているのが分かります。

私も小学生~中学生まで書道教室に通っていたりしたんですけども。一応、初段とか持ってたりしますが、これはとりあえず「広く一般の人々が何とか読める字が書ける」程度とお考え下さい。(詳しくはコネタマンガ参照)

こんなに上手ではないです。汗

練習すればそれなりにキレイな字が書けるというのを否定はしません。
でもやっぱり個人的な感覚としては、この本の中で山口晃さんがおっしゃっていた、「デッサン力で何とかした」という考え方のほうがしっくりします。

どういうことかというと、書道を習っていると、大抵お手本を見て書くのが基本の練習スタイルですけども、これって美術のデッサンに似ていると思いませんか?

だから、お手本を見て書くと上手なのに、普段の文字は割と普通~中の下…みたいな(私ですね)人がいるんですね。

だから、「何か対象物を見て、同じようにトレースする」という事が難しいと思うのであれば、お手本を見て同じように書く、というのはちょっとキビシイのかなと思ったりするのです。

「でも手書きで書かなきゃいけない時がいっぱいあるのに、どうしたらいいのッ!!」

っていう声が聞こえてきそうですが…。
やはりそれは、かなり集中力を要する事ではあるんですけれど、「美文字のポイントを踏まえて書く」に尽きるような気がします。
横棒の間隔を揃えるだとか大きさや形を意識するとか…。

あ、結局はそこになるんだ…。(゜_゜;)